断片的なものの社会学
卒論でちゃんとしたことを言わないと考えないとって思ってたから脳みそがゆっくり揉みほぐされたみたいになった。
なぜか小学校四年生の時、わりと独裁的な担任が、終わりの会に、言ってしまえば裁判みたいなのを取り入れてたのを思い出した。
自己申告の被害者(ときには複数)が挙手でその場で席から立ち上がり、相手を指名して被害を申告して、先生の判断により謝らされたりする。
褒めるのもよかったかどうかは曖昧で思い出せない。思い当たるところもあって、指名されるのをビクビクしたこともあったし、掃除をサボった男子を糾弾したこともあった気がする。単にそれを思い出して、それがどうだったかちゃんと判断できないけど、あの、押し付けられた感じを、空気をふと思い出して、その価値観に、合わないとと苦しくなっていたのを思い出して、あれはなんだったんだろう、と少し呆然と思った。